Reviews
「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
この物語の
を、あなたと感じたい─-
「ラブライブ!」─μ´sの輝きと儚さ─ 感想
今更ラブライブ!シリーズのアニメを全部見た。 もちろん今までラブライブ! を知らないなんてことはなかったけれど、なかなかまともにコンテンツに触れる機会がなかった。そして遂にシリーズ9周年の2020年の秋クールに放送されたアニガサキでようやくラブライブ!に初めてまともに触れてからは他のシリーズにも触れ…
「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」感想と考察
まず、中国風の世界観、特に自然の描き方に特有の雰囲気があり、新鮮でおもしろかった。 戦闘シーンもスピード感がすごくてどこかufotableっぽさを感じた。 途中で挟まるギャグシーンは同じ中国アニメの「兄に付ける薬はない! 」に似た雰囲気やノリがあったように思う。あまり中国発のアニメに造詣があるわけじ…
「トンネル建設に揺れる村 ジョージア“一帯一路”の陰で」感想と考察
「トンネル建設に揺れる村 ジョージア“一帯一路”の陰で」 原題:A Tunnel 制作:Artefact Production 2021年4月28日放送回 中国が押し進める現代版シルクロード「一帯一路」の一環で、中国とヨーロッパをつなぐ高速鉄道建設が進んでいる。この鉄道に翻弄されるジョージアの村人た…
「ハーモニー」「虐殺器官」─伊藤計劃の物語─ 感想と考察
ハーモニー 生きることを絶対としたユートピア/ディストピアな世界観の中で善悪を生と死に表象した話だと思っていたら理性と野性の話だった。善か悪か、理性か感情かという二元的な突き詰め方で物語を終始描いていたように見えていたが、最後の場面では複合的な、あるいは感情に寄り添った結末のような印象があった。 生…
「ワンダーエッグ・プライオリティ 7~11話」 感想と考察と洞察のまとめと整理
なんか完結は6/29ということなので改めてまた1話から丁寧に咀嚼して言語化したい。とりあえず最終回目に見返した時の諸々は放出しておく。 ep.7 14歳の放課後 リカと「母親になれない一生女でいたい女」と彼女が形容する母親、千秋に焦点を当てた話。 自分のパパは誰なのかと問い詰めるリカに対して、千秋は…
「色づく世界の明日から」─現実が嫉妬する程、美しい世界─ 感想と考察
色鮮やかで現実が嫉妬する程に美しく描かれた世界に、見ていてどこか羨ましさすら込み上げてくる感覚すらあった。 そして、その世界を白黒にしか見えない瞳美のどこか靄のかかったような表情やその奥にある心の内に感傷的な魅力を感じた。 1人過去に投げ出された孤独で何もわからず怯える瞳美だったが、すぐ写真美術部の…
「ゲキドル11話」がエヴァンゲリオンにしか見えなくなってしまった話
ふとドールの声が綾波レイみたいだなと感じた時から全てがそうにしか見えなくなってきた GMSの機能や真実?あたりの人類補完計画っぽさ 竹崎の人類に伝えたかった「人類はいつまでも心をバラバラにして争い合うんじゃなくて手と手を繋ぎ合おう」というメッセージと握手は仲良くなるためのお呪い 竹崎の在り様なんてま…
「ワンダーエッグ・プライオリティ 1-6話」の感想と考察と洞察のまとめと整理
ep.1 子供の領分 最初は友達なんていないと言っていたアイ、小糸の亡き跡だからそう言ったのかもしれないけれど、アイが小糸の存在と向き合うことから逃げていたようにも思える。無数のミテミヌフリに追い回される西城くるみをわが身愛おしさにただ「ごめん…」見送ってしまったこと、くるみの「親友は…
「プリンセス・プリンシパルCH 1章」─スパイとは何者なのか─ 感想と考察
スパイとは何者なのか 退屈な貴族という型から解放されたウィンストンが収まったスパイという型はあまりにも不安定だった。いくつも付け替え、時には重ねて被る仮面の下の本当の自分はいつしか曖昧なものになってしまった。 それでも、侍従長としてシャーロットに接してきた彼はたとえ唯一でなくとも一つの本当のウィンス…
「プリンセス・プリンシパル」─切なくも力強い少女たちの物語─ 感想と考察
不条理で悲しき運命に縛られた少女たち これは、スパイに王女に用心棒、いずれも他人の政治のための自らの意志の通わぬ道具であり、生き方をその使用者に委ねられている少女たちの物語 領土も国民も階級も引き裂かれた国を一つにするために、かつての王女は壁を取り払うことを願った。しかし、不思議な星の下に出会った王…