Reviews
「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
この物語の
を、あなたと感じたい─-
「ガルパン最終章 1話 2話 3話」感想と考察
せっかく映画館で最終章1,2,3話連続で鑑賞したので感想です。 相変わらず込み入った内容がある訳でもないけれど、戦車が走りまくって撃ち合いまくるだけで楽しいアニメ。 BC自由学園ならマリー様、知波単なら玉田と細見のコミカルな動きだったり、劇場版作画だからできるうさぎさんチームや河嶋弟妹や観戦ギャラリ…
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「サイダーのように言葉が湧き上がる」─夏のノスタルジア─ 感想と考察
甘酸っぱくてもどかしい夏のノスタルジア 夏祭りで踊る音頭の音色に懐かしさに思わず泣き出してしまうキャラクターがいるが、この青春ロマンス物語とはこういうことなんだと思う。 思春期のうちの夏だったり恋というのは、この物語の中で大きな存在感を持つ俳句やレコードに象徴されるようにどこかノスタルジーに包まれた…
「聲の形」から考える自他との向き合い方 感想と考察
今回の感想及び咀嚼の仕方は自分でも非聴覚障害者や加害者として都合の良い受け止め方をしているのかなぁと思うところもあったけれど、自分のそういうところに正直にならないで目を逸らし続けていても何も得られないし、それこそ潔白を偽る自己保身的なことだと思ったので、前回見た時よりも想いのままに書き記す。 去年見…
「平成ガメラ3部作」─人類にとってのガメラ─ 感想と考察
ガメラ 大怪獣空中決戦 人類の身勝手な自然利用や環境破壊という今の現実と、それが人類の手に負えないものとなり結果的に自滅を招く行く末としてかつて存在した古代文明にとってそうであったギャオスが描かれた。 ガメラ2 レギオン襲来 通信を麻痺させて通信機器を持つ人を襲うレギオンを通じて、発達した都市文明に…
「ガメラ3 邪神覚醒」─少女と怪物の禁忌のまぐわい─ 感想と考察
少女と怪物 ガメラを憎む少女とガメラの宿敵であるギャオスの変異体であるイリス。 南明日香村に眠るそのイリスを孵化させてしまった比良坂彩奈とイリスの間には特別な繋がりが芽生えていた。さらに、イリスは綾奈と融合しようと彼女を取り込もうとする。 綾奈はイリスから引き離されるが、彩奈の遺伝子をイリスが取り込…
「シンエヴァとレヴュスタの共通項と差異」─セカイ/舞台のメタフィクション─ 考察
シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇と劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト どちらも物語と観客の一体化を求めながらも真逆の過程を経て、現実の世界と彼らのセカイが合一する神話/戯曲。 エヴァは物語を終わらせる中で次元を分離させ、スタァライトは物語を駆動させるために次元の壁を取り払った。 ここで述べることは、…
「あの夏で待ってる」─痛くて美しい青春の恋物語─ 感想と考察
突然始まった不思議なひと夏の刹那な儚さと信州で繰り広げられる青春のひと時の穏やかであり騒がしい日常を、涙の出るほど甘くて酸っぱい恋物語と共に味わう群像劇。 甘酸っぱくて痛々しい夏 何かしたい、何かしなくちゃってこの夏は始まった。 そして、恋が訪れた。 だけど、それは互いにすれ違ってその想いを口にした…
「シン・エヴァンゲリオン」─セカイは終わり、世界に重なる─ 感想と考察
大人と子供 日常とセカイ 他者と自分 刹那と永遠 終わるものと終わらないもの 現実と理想、あるいは虚構 コドモのセカイ 理想というものは往々として手に入らないものだが、それ故に焦がれてしまうものでもある。 碇ゲンドウはユイを希求する余りに、それだけが彼のセカイの全てになってしまった。閉じたセカイは世…
「ガンダム 閃光のハサウェイ」─崇高な理想と愚鈍な現実─ 感想と考察
理想と現実 子どもと大人 インテリと愚者 テロリストと一般市民 豊かさと貧しさ この物語で最も豊かさを持っていたのが閣僚たちだが、テロリスト相手の指示も聞かず喚き散らし殺される姿は自由奔放で楽観的である意味理想郷からやって来た穢れを知らない人々のようでもあった 貧しさを物語っていたのはダバオの市民で…
「劇場版レヴュースタァライト」─愛城華恋とは舞台少女”わたし”である─ 感想と考察
こんなにも見終わったときに前向きで熱い気持ちを胸に宿しながら号泣するような作品は今までになかったし今後もなかなかないだろうと思うので、その溢れる感情を少しでも言語化していつかの自分もまたこの感覚を思い出せたら、スタァライトを見た後に感想を求めてここまで迷い込んだ誰かも前向きな気持ちをスタァライトから…