Reviews
「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
この物語の
を、あなたと感じたい─-
「熱帯魚は雪に焦がれる 5巻」感想と考察
将来について考え始めて地元愛媛から出た進学先を検討する小雪 小雪の周囲の人々は彼女の進路への想いを後押ししてくれたが、それを引き留めてほしいという想いも彼女は抱えもやもやしていた しかし、彼女を送り出す側の人々も実は彼女が去り行くことに寂しさを感じていたが彼女が進路に思いきれるようにと、打ち明けられ…
© 萩埜まこと/KADOKAWA「映画 中二病でも恋がしたい!Take On Me」感想と考察
変わるか変わらないのかそれに何が必要なのか 自己愛の形である中二病を一時は愛が勇太へ向けられることで治るかと思われた中二病を六花は患ったまま変わらずそのことを心配していた十花 一方で、中二病は二人の絆だからと蛹の、大人へと成長中の六花を見守ってあげたい勇太 さらに六花自身も薄れていくアイデンティティ…
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会「中二病でも恋がしたい!戀 2期」感想と考察
中二病と恋愛の矛盾 自分のアイデンティティである中二病と勇太への想いが自分の中で衝突し、うまく処理できずもやもやしている六花を巡る物語だった そんな彼女の目の前に突然以前勇太に想いを寄せていたが中二病心で恋心を打ち消した昔の女である七宮が現れ、六花にさらなる葛藤をもたらした また彼女は丹生谷にも歪ん…
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会「響け!ユーフォニアム 2期」─自由な子供のままでいい─ 感想と考察
自由な子供のままでいい これはあすか先輩はもちろん、この言葉を10話で投げ掛けた久美子の成長にも寄与した 高校生なんだから、子供なんだから変に無理に自分を抑え込んで他人のために周りに合わせて我慢せずに、らしくありのままに自分の好きなことを、学生時代の今にしかできないことをやり通せ!大人になっても後悔…
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会「中二病でも恋がしたい!」感想と考察
中二病とは自分らしさ この作品、前半は脱中二病を果たし高校デビューへと息まく主人公である富樫勇太と中二病を拗りに拗らせた小鳥遊六花の中心とした楽しいお話が繰り広げられていたが、これは後半からしてみれば言わば前座のようなものでこの後半にこの物語の主軸があるように思う 六花は二年前に父親を亡くし、そのこ…
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会「冴えない彼女の育てかた」感想と考察
本気でオタクするオタク ギャルゲー的シーンに出会したからとそれを元にゲームを作り始める安芸倫也とそれに続く澤村・スペンサー・英梨々、霞ヶ丘詩羽をはじめとした彼の友人がオタクを清々しい程に本気で極める(非オタもいるが)まさにオタクによるオタクのためのオタクストーリーだった ウザくないハーレム 彼はハー…
©2015 丸戸史明・深崎暮人・KADOKAWA 富士見書房/冴えない製作委員会「続・終物語」─阿良々木暦の青春への別れの物語─ 感想と考察
阿良々木暦の青春への別れの物語 直江津高校を卒業して大学受験の結果発表待つ時間軸にいるこの物語の阿良々木暦にとってこの続・終物語はそもそも始まってすらおらず、そこにあったそこに生まれていた物語であろう 彼が高校3年生となる直前の春休みにはじまった怪異との出会いを経て激動を送り、また人間強度が下がるか…
©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト「Fate/stay night UBW」 感想と考察
衛宮くん…あのさぁ\ 確かに彼は前回の聖杯戦争での反動もあってか切嗣の模倣をするようにひたすらに己の信じる正義を追い求めていくのは結構なのだが、その見境のなさや自らの手の届く域を超えた救済をしようと望む姿には疑問を覚えざるを得ない。一方でこの点については一般的な主人公のむしろあるべき姿…
©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC「私の百合はお仕事です! 6巻」原作漫画・感想と考察
美月の感情、想定外に重すぎ 陽芽が美月の巨大ツンデレ感情を受け止める覚悟をしてたら、美月がそれ以上ガチ感情を陽芽にぶつけたことで美月と果乃子の両レズの間でバランスを保っていた陽芽がレズバトル回避のためにリーベから離脱したのかなという印象。美月の「関係を壊さないように」はあくまで自分本位の自分のための…