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の物語、もっと知りたい─-
「劇場版ヴァイエヴァ」─描き、語る映像美─ 感想と考察
描き語るアニメ 今作で一番京アニすごい!というかもはや感服した部分に、絵によって描き出されるキャラクターの内なる心情があった。これを感じた場面はいくつかあったが、とりわけこれを感じたのはヴァイオレットとホッジンズがギルベルトの家に押しかけた場面だった。ここでギルベルトは会いたいというヴァイオレットを…
「ささやくように恋を唄う 3巻」感想と考察
1巻から始まって、2巻を経て、遂に3巻でひまりと依のすれ違っていた一目惚れが叶ったことにとにかくほっとした。特にひまりからの恋愛感情のなかった一目惚れを向けられていた依の心境を思うと、ひまりが好きになろうとしてくれることは分かっていながらも気が気でなかっただろうと思うし、依の心が擦り切れるような日々…
©竹嶋えく/ICHIJINSHA「イエスタデイをうたって」感想と考察
愛とはなんぞや? 陸生と榀子と晴と浪の関係がぐるぐるした結果、陸生と榀子はくっついたけれどお互いの愛は思い込みだったとまた離れたけれど、過去の陸生の愛は思い込みではない本物だったと思う。 だけど、大学を卒業して時を経るうちに榀子が好きな自分という設定が陸生の中で先行していたのだと思う。それが陸生が心…
©冬目景/集英社・イエスタデイをうたって製作委員会「やがて君になる」漫画 感想と考察
好きって… 好きを知らない侑は確かにはじめは燈子からの「好き」に応えるための好きを知らない様子であったが、次第に燈子から愛される中で燈子への「好き」を抱き始めた。しかし、それは理想像である姉を演じて本当の自分を剥離させ自分は空っぽで嫌いと言う燈子に対して「好き」は伝えられず、許されない…
©仲谷 鳰/KADOKAWA「熱帯魚は雪に焦がれる 6巻」 感想と考察
変わりゆく小雪、自分の殻を破ったように見えたその先輩の姿に嬉しさを感じるも、以前のような”孤独”同士で繋がれた互いに互いにとって特別だった関係が揺らぐようで素直にその姿を受け入れられず鬱々としている小夏 二人を繋いでいたはずの”孤独”、それが断ち切られて自分だけが変わらないままで置いて行かれることを…
© 萩埜まこと/KADOKAWA「熱帯魚は雪に焦がれる 5巻」感想と考察
将来について考え始めて地元愛媛から出た進学先を検討する小雪 小雪の周囲の人々は彼女の進路への想いを後押ししてくれたが、それを引き留めてほしいという想いも彼女は抱えもやもやしていた しかし、彼女を送り出す側の人々も実は彼女が去り行くことに寂しさを感じていたが彼女が進路に思いきれるようにと、打ち明けられ…
© 萩埜まこと/KADOKAWA「映画 中二病でも恋がしたい!Take On Me」感想と考察
変わるか変わらないのかそれに何が必要なのか 自己愛の形である中二病を一時は愛が勇太へ向けられることで治るかと思われた中二病を六花は患ったまま変わらずそのことを心配していた十花 一方で、中二病は二人の絆だからと蛹の、大人へと成長中の六花を見守ってあげたい勇太 さらに六花自身も薄れていくアイデンティティ…
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会「中二病でも恋がしたい!戀 2期」感想と考察
中二病と恋愛の矛盾 自分のアイデンティティである中二病と勇太への想いが自分の中で衝突し、うまく処理できずもやもやしている六花を巡る物語だった そんな彼女の目の前に突然以前勇太に想いを寄せていたが中二病心で恋心を打ち消した昔の女である七宮が現れ、六花にさらなる葛藤をもたらした また彼女は丹生谷にも歪ん…
© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会「中二病でも恋がしたい!」感想と考察
中二病とは自分らしさ この作品、前半は脱中二病を果たし高校デビューへと息まく主人公である富樫勇太と中二病を拗りに拗らせた小鳥遊六花の中心とした楽しいお話が繰り広げられていたが、これは後半からしてみれば言わば前座のようなものでこの後半にこの物語の主軸があるように思う 六花は二年前に父親を亡くし、そのこ…