思春期
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「TARI TARI」─どこまでもまっすぐで貴い、青春の全部が詰まった物語─ 感想と考察
この「TARITARI」、クソじゃないアニメ Advent Calendarに似合わず普通に非の打ちどころのない名作アニメです。まぁ文字通りクソじゃないアニメには変わらないのでOKですが。 ということで、クソじゃないアニメ Advent Calendar 2021の4日目です。 *** まず「TAR…
「ミモザの告白 1巻」─みんな正しいのに、全てが間違ってしまった─ 感想と考察
男だけど女の子になりたくて、そして主人公のことが好きな幼馴染。女の子になってしまった彼(女)のことが好きな、主人公の好きな女の子。 この二人に挟まれながら、他人や自分自身と価値観や人間関係を削り合う主人公咲馬の、葛藤と感情の鮮烈な火花の散るヒューマンドラマ。 咲馬はきっと自分という偏見を通してしか人…
「ワンダーエッグ・プライオリティ」─大人になりゆく14歳という視界─ 感想と考察
本編12話まで見た時点ではどこか裏切られたような感覚に陥ったが、最終回となる特別編に待っていたのは再び裏切られつつも納得せざるを得ない全く予想外の教示的な回答だった。 ※トンじゃってる個人的解釈をトンだまま書き連ねたままで、思考過程が飛びまくっていたので注釈を追加(2021/12/4) 子どもの目に…
「踊り場にスカートが鳴る 1巻」─二人で”やりたい”へのステップを踏む物語─ 感想と考察
社交ダンスに乗せた少女の青春劇 男役のリーダーと女役のパートナー 向いていないけれどやりたいを諦めたくないききとみちるの二人が出会い、互いの欠けたピースを持つ者同士でなりたいの前に立つ壁にもがきながら、思い悩みながらも挑む物語。 1巻はやりたいを目指す青春ストーリーという側面が強かった。特に葛藤しな…
「TARI TARI」─笑ったり、悩んだり、泣いたりの青春群像劇─ 感想と考察
合唱部の5人が歌と共にたくさんの困難を乗り越えたり、はっちゃけて笑いあったり、時には高い壁の前に諦めてしまうこともあったけど、仲間と支えあってまた前を向いて歩き出したりな青春群像劇。 全13話のどれを取っても合唱部の5人の姿に具現化されたメッセージが込められていた。行く手を阻む困難に打ちのめされてし…
「劇場版レヴュースタァライト」─愛城華恋とは舞台少女”わたし”である─ 感想と考察
こんなにも見終わったときに前向きで熱い気持ちを胸に宿しながら号泣するような作品は今までになかったし今後もなかなかないだろうと思うので、その溢れる感情を少しでも言語化していつかの自分もまたこの感覚を思い出せたら、スタァライトを見た後に感想を求めてここまで迷い込んだ誰かも前向きな気持ちをスタァライトから…
「ひげひろ」─出会いと別れ、切なさと愛しさの物語─ 感想と考察
「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」 これは沙優が独り立ちしていく成長の物語だと思っていたけれど、アニメ最終回を見終わった時には別のものに見えて「突然の出会いと非日常、そして別れ」に思えた。 吉田さんと沙優の偶然の出会いから始まった風変わりな日常、そして差し迫る別れの時…。 別れ際を…
「劇場版レヴュースタァライト」─ワイドスクリーン・バロックの意味─ 感想と考察
舞台少女たちを観劇するつもりで劇場に行ったら、自分も舞台に引っ張り出されていた。 圧倒的でエキセントリック、ゾクゾクさせるような映像の上に描かれた、空高くキラめく星を掴もうとする少女たちの過去の自分と決別し新しく生まれ変わる物語。 東京タワーを上り詰めた少女たちは、次はスカイツリーを目指すのである …
「ワンダーエッグ・プライオリティ 7~11話」 感想と考察と洞察のまとめと整理
なんか完結は6/29ということなので改めてまた1話から丁寧に咀嚼して言語化したい。とりあえず最終回目に見返した時の諸々は放出しておく。 ep.7 14歳の放課後 リカと「母親になれない一生女でいたい女」と彼女が形容する母親、千秋に焦点を当てた話。 自分のパパは誰なのかと問い詰めるリカに対して、千秋は…
「色づく世界の明日から」─現実が嫉妬する程、美しい世界─ 感想と考察
色鮮やかで現実が嫉妬する程に美しく描かれた世界に、見ていてどこか羨ましさすら込み上げてくる感覚すらあった。 そして、その世界を白黒にしか見えない瞳美のどこか靄のかかったような表情やその奥にある心の内に感傷的な魅力を感じた。 1人過去に投げ出された孤独で何もわからず怯える瞳美だったが、すぐ写真美術部の…