映画・劇場版
人生で大切なことは、いつも
が教えてくれた─-
「七夜の願い星ジラーチ」─人と自然、共に生きる隣人たち─ 感想と考察
時を越える絆、同じ大地に生きる隣人 ジラーチは1000年に1度、眠り繭から目覚め、千年彗星の現れる7日間だけ行動することができる。そして、マサトとジラーチは出会った。 1000年という時間は人間にとっては途方もない程長い長い時間、だけど星にとっての1000年はきっとあっという間の刹那にすぎない。 そ…
「サカサマのパテマ」─逆さまなキミの世界を知りたい─ 感想と考察
何の頼りもなく一歩踏み外せば恐怖に吸い込まれていく世界でパテマはエイジと出会った。二人ともお互いの窮屈で小さな世界から飛び出してみたかった。だから、何が待つのか分からない未知の大空へと二人は飛び込む/飛び立つ。 サカサマだから合わさるピース サカサマの世界に頼れる足場は何もなくて、手を差し伸べてくれ…
「劇場版マクロスΔ絶対LIVE」─絶対諦めない、絶対の歌い様─ 感想と考察
どんな困難が立ちはだかっても、自分の生き方を諦めたくない。全力で生きて、全力で誰かを守る歌を、誰かを愛する歌を刻み付けたい。 林檎の花のように彼女に残された時間は短いけれど、その中で悔いのないように最高に幸せだったって言えるようにめいいっぱい咲き誇りたいってフレイアの叫びが胸に響いた。 林檎の花は一…
2021年見た映画の記録と評価とか
2021年は映画をいっぱい見ました。せっかくなので色々記録を残しておきたくなった。 統計 合計:89回(66作品) 新旧:新作46回(29作品)1;再上映43回(37作品)2 ジャンル:アニメ 70回(48作品);実写 14回(同);特撮 5回(4作品) 行った劇場 23回 塚口サンサン劇場 11回…
「マクロスΔ激情のワルキューレ」─本編を越えた"激情版"総集編─ 感想と考察
魂込めて歌う激情 歌を歌いたい、歌うことが生きる意味。 存在証明的なこの激情を絶唱して、立ちはだかる壁にぶつけていくワルキューレの姿が単純だけど熱くて胸に響いた。 そして、メッサーが命がけでワルキューレを守る姿やワルキューレたちが歌で届けてくれる魂や覚悟は、言葉にならないそのままの想いが伝わってきて…
「リズと青い鳥」─二人の関係を支えるモノの正体─ 感想と考察
「みぞれのオーボエが好き」 二人の想いが通じ合った瞬間に頬を伝った熱い一滴より澄んだものを私は知らない。 累計4回目の鑑賞にしてようやくこの物語が何なのか分かったような気がした。 「ただあなたが隣にいてくれることがどれだけ私にとって大切なのかということ。」 「何もなかった私にあなたが何もかもをくれた…
「イヴの時間」─信じれば、無機質な身体に宿る愛も本物になる─ 感想と考察
人間とアンドロイド。 存在の境界を越えて思いの通じ合う場所で、切なさと冷たさの裏に愛情を見つける物語。 アンドロイドが高度に発達した社会。 それは人間の潜在的な恐怖と忌避が、倫理の下に人とアンドロイドを分断する世界。 アンドロイドが人間に置き換わったりしないか、そもそも人が作り出して使役するモノが人…
「フラ・フラダンス」─ひまわりの絆のエール─ 感想と考察
まず、笑えるとこがいっぱい。 ダメダメで残念なフラダンサー1年生たちの天然もドジもやらかしも日常のコミカルさがあって、思わず声が出てしまいそうな場面がいくつもあった。 それでも彼女たちは一人前のフラダンサーになるため奮起していて、そして様々な困難にぶつかる。がんばってがんばってもみんなに追いつけない…
「EUREKA/エウレカセブン ハイエボリューション」─少女は愛を知り、母に、そして神になる─ 感想と考察
これは家族を知らないたった一人だったエウレカが、同じエウレカであるアイリスと出会い、身を共にする中で親と子の愛に通じるものを知り、大切なものを得るまでの物語。 最初は愛情どころか愛想すら知らずアイリスの子どもの心を解することができなかったエウレカはもう見ていられないくらいだった。だけど、アイリスにと…
「響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」─本気にならないと手に入らないものがある─ 感想と考察
彼女は、実力のある者の肩を持つようで自分自身は実力主義以上に感情的な論理に身を埋めようとする。彼女は、久美子の調和的な振る舞いを気に食わなそうに見ているくせに自分を犠牲にして先輩である夏紀を立てようとする。 頑張った末に何も残らないどころか、それを否定するような傷を負っていた。本音を隠して、本気でい…