「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
「踊り場にスカートが鳴る 1巻」─二人で”やりたい”へのステップを踏む物語─ 感想と考察
社交ダンスに乗せた少女の青春劇
男役のリーダーと女役のパートナー
向いていないけれどやりたいを諦めたくないききとみちるの二人が出会い、互いの欠けたピースを持つ者同士でなりたいの前に立つ壁にもがきながら、思い悩みながらも挑む物語。
1巻はやりたいを目指す青春ストーリーという側面が強かった。特に葛藤しながら挫けながらも最後にやりたいを勝ち取るための戦いを誓ってペアを組むことができるまでの物語は胸熱くさせられて、思わず涙が滲んできてしまった。そして、向いていないけどやりたいことに何度も挫けそうになりながらも歩みを進める二人の姿は色んなパワーを与えてくれるものだった。
社交ダンスのペアという部分でかつてのペアだった紫苑だったりとの百合っぽい感情のぶつけ合いが予感されて次巻も楽しみになった。