「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
「ヤマノススメ 1期・2期」─山登りの楽しさが弾ける!─ 感想と考察
Publish date: Sep 22, 2021
ファーストシーズン
いくら初心者でもあおいは事あるごとに躓きすぎではなんて思う部分もあったけれど、自分も登山をやってた頃があるからあおいとひなたが色んなとこで出会える達成感とかちょっとした非日常的な楽しさにはすごい共感できて良かった。
何より女の子たちのかわいくてほのぼのした雰囲気が好き。
セカンドシーズン
1期も悪くないし3分ショートアニメとしては良作なんだけれど、15分になった2期は見違えるように素晴らしかった。
魅力的に描かれる山々は本当に美しく見えて、特に霧ヶ峰と谷川岳にはいつか行ってみたいなぁと心から思えるほどだった。そこには実際の山の姿が目に浮かぶような背景の描写と、あおいたちの山を生き生きと楽しむ姿が最高のエッセンスになっていた。
そして、登山を通してあおいが臆病の殻を破って成長していく姿だったり、いつもあおいをからかっているひなたはそんなあおいを一番近くで見ている存在というひなたとあおいの関係性だったりという部分も想像を遥かに越える秀作として彩っていた。
それから何よりも自分も登山していたことがあるから、あおいたちの楽しい時の達成感も辛い時のしんどさも手に取るように分かって作品に入り込んでしまう。特に富士山はルートは違えど自分も登ったことがあるから、見覚えのある景色の場面では逆追体験のようでもあって印象深かったし、あおいたちにはどんな景色を見ているのかを知っているからとても感慨深かった。
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