「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
「ようこそ実力至上主義の教室へ 1期」 感想と考察
ようこそ実力至上主義の教室へ
実力至上主義を掲げる学校のシステムの中でエリートたちのプライドと勝者への渇望が激しくも緻密に時に醜くぶつかり合う物語。
各話サブタイトルがサルトルやルソーといった哲学者の言葉をそのまま取ったもので、その内容と共に教養的なセンスを感じ、その言葉言葉も酷く現実的だったり無情さを孕んだものも多く実力至上主義をこれ以上なく演出していた。
そして、とにもかくにも主人公綾小路清隆という男が何者なのか気になりっぱなしな12話で、特に最終回ラストシーンではそれが最高潮に達した。もちろんこの12話全体もとてもおもしろかったのだが、そういう意味ではこのアニメは映像化された以後の展開への導入に過ぎないもののようであったし、この先の展開を原作ノベルで読みたい知りたくならずにはいられなかったのでアニメ後の原作を揃えてしまった。
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