「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」

「映画 中二病でも恋がしたい！Take On Me」感想と考察

変わるか変わらないのかそれに何が必要なのか

自己愛の形である中二病を一時は愛が勇太へ向けられることで治るかと思われた中二病を六花は患ったまま変わらずそのことを心配していた十花
一方で、中二病は二人の絆だからと蛹の、大人へと成長中の六花を見守ってあげたい勇太
さらに六花自身も薄れていくアイデンティティとそうだからこそ自分を選んでくれた勇太が選んでくれた中二病の自分の捨てきれなさの間でもがいていた
　
すべては変わって六花はやがて大人になり中二病でなくなる
丹生谷や凸守やくみん先輩や七宮がいたからこそ今の勇太も六花がいることと同様に過去があったから今がある、六花が中二病であったからこそ二人の関係がある
　
でも、それは今への積み重ねに過ぎず未来はまた別の形へと羽化し得れる
勇太は六花は六花だからすきでいることに変わりはない、こんな六花だから好きになったことに変わりはない
　
だから**中二病でも恋がしたい！**というタイトル回収なのだと思う
　
結局、言いたいこと、メッセージは中二病でも恋がしたい！戀とあまり変わらないような気がしたけどそれでも三年生を目前として大人が目の前に迫ることが現実となった六花の立場によりアイデンティティ喪失の切迫さが現れていたと思う

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