「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
「中二病でも恋がしたい!戀 2期」感想と考察
Publish date: Apr 9, 2020
中二病と恋愛の矛盾
自分のアイデンティティである中二病と勇太への想いが自分の中で衝突し、うまく処理できずもやもやしている六花を巡る物語だった
そんな彼女の目の前に突然以前勇太に想いを寄せていたが中二病心で恋心を打ち消した昔の女である七宮が現れ、六花にさらなる葛藤をもたらした
また彼女は丹生谷にも歪んだ自己愛であるモリサマーとしての中二病に満ちた過去から解き放つことにも寄与した
結局は七宮は変わるか変わらないかの二元論で考えていたが、六花は六花で彼女は中二病だからこそ自分のことを好きになってくれた勇太の想いを信じて中二病ながら勇太を愛するというある種弁証法的な形として選び取った
この部分は自分の想いを果たせ得なかった七宮には分からない、アドバイスできない、成就したからこその叶ったことでより強くなった二人の間の想いのより高次の領域の問題だったのかもしれない
それはともかくとして七宮ちゃんの負けヒロイン感ひたすらかわいかった12話でした
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