「物語の読解、演出の解体、世界観の抽象化」
「コードギアス反逆のルルーシュ」感想と考察
憎しみと裏腹の平和
皇帝シャルルは過去の優しい世界を取り戻そうとした。
シュナイゼルは今の恐怖で維持される平和を留めようとした。
そして、ルルーシュは未来の理想の平和を求めた。
それぞれがそれぞれの信じる平和を求めていたし、やり方に正しさや誤りはあったとしてもその信念は正しかった。
世界は悪を演じて全ての憎しみを背負ったルルーシュという犠牲を以て平和を手にすることができたが、結局人は誰か敵を作らなきゃ結束できないことへの虚しさが残った。
ルルーシュの死やルルーシュ抜きの平和な日常に対して感じて悲しさみたいなやるせなさはたぶんこの虚しさだったのだと思う。
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