「2次元と3次元が重なる地平で、今巡り合う」
「東急歌舞伎町タワー」─近未来のエンタメコンプレックス─ ルポタージュ
Publish date: Apr 25, 2023
つい先日開業したばかりの東急歌舞伎町タワーにどうやら色々おもしろいエンタメ施設が入ってるということで、GWを前に行ってたレポート。
空間エンターテインメント
まず何よりも、そこにいるだけでエンタメ体験となる空間が何より印象的だった。
写真映えする空間、外国人が夢を抱くサイバーパンクな日本像が詰まった空間。この和風でネオンな情景は一見ミスマッチなものに見えるかもしれないが、いくつかのハリウッド映画やアニメを通じて日本を知った外国人のステレオタイプ的な日本のイメージは実際こんな感じらしい。
さらに、AIやXRを用いた2次元と3次元が組み合わさった未来感あるエンタメ体験は時代の最先端を感じた。特に「namcoTOKYO」と「THE TOKYO MATRIX」、これらを実現させるバンダイナムコグループ、ソニー・ミュージックグループのテクノロジーとキャラクタービジネスの両輪の強みを感じた。
namco TOKYO
見ての通り、namcoTOKYOはネオンで彩られたサイバーパンクな雰囲気漂う空間が目を引くものだった。
しかし、その中身は基本的にはクレーンゲームや太鼓の達人、ワニワニパニックといった定番ものが多かった。その一方で、ゴーグルを装着させられるVRゲームや異様にデカいガチャガチャ(1回500円)なんかもあった。 また、「ミュージック&プレイラウンジ」という飲食スペースがあって、酒類やつまみが提供されていたり、右端の座席にはONEPIECEのカードゲームのプレイブースも設けられたりしていた。さらに、スペースをクラブのように演出するキャラクターDJブースもあった。
このDJこそが、AIが活用されたキャラクターAIDJで、個人的には結構注目している。
参考:「BanaDIVE™AX」が導くAIの未来とは。『電音部』『ミライ小町』キャラクターによるDJの裏側 | ファンファーレ
THE TOKYO MATRIX
ソニー・ミュージックエンタテインメントとソニー・ミュージックソリューションズによる体験型エンタメ施設。世界観没入型のユーザー体験型施設っぽい。私は体験しなかったけど。
109シネマズプレミアム新宿
この東急歌舞伎町タワーの東急グループが運営する109シネマズだが、ここではリッチさに対するこだわりを感じた。
音響も坂本龍一がプロデュースしたものらしい。ただ全席プレミアムシアターということで、普通に鑑賞しても4500円や6500円も取られるのは流石に高すぎて行く気がしない...。
トイレ
この小便器と個室で分けるタイプの謎トイレ。ジェンダーレス志向というわけだが、混乱しかない...。SNS上では男女を一緒にすることへの不満・反発も結構言及されていた。
エンタメコンプレックス
こんな新時代のエンタメコンプレックス・東急歌舞伎町タワーであるが、その向かいに並ぶパチンコ、ネカフェ、カラオケ、普通のゲーセン、今や珍しくもないIMAXを看板に掲げるTOHOシネマズには旧時代感がある。特にTOHOシネマズに掲げられたTHE 昭和なキャラクターであるゴジラがその象徴のように映った。