「2次元と3次元が重なる地平で、今巡り合う」
閉店前に「成田アニメデッキ」を見送ってきた話
今回は日本のアニメとアニメ聖地の国内外に向けた発信拠点である「成田アニメデッキ」に行ってきました。
主にKADOKAWAが運営・企画するこの施設ですが、東京オリンピックを見据えて2019年にオープンしたものの、コロナ禍で完全に計画が失敗。そして、2023年6月30日で閉店予定となってしまったため、今回クローズ前に駆けこんできました。
成田アニメデッキは成田空港・第二ターミナルの2階にあるのですが、その途中にもしっかりサイネージが。成田空港だけあって、日本語よりも英語が主に使われたデザインでした。
そして、到着。ガンダムがお出迎え。
成田アニメロード
成田アニメデッキに沿う通路は「成田アニメロード」となっていて、壁面に有名どころのアニメのビジュアルがデザインされていました。
日本の実写風景をバックにキャラクターのパネルが立っているのは、リアルな聖地と2次元のシンクロを感じられてワクワクさせられるものがありました。
とはいっても、富士山をバックにした「進撃の巨人」のビジュアルは日本人にとってはツッコミどころしかないように見えるけれど、きっと外国人にとってはアニメの聖地・日本という感覚に浸れるのだと思います、たぶん。何気に「ソードアート・オンライン」の背景も作品と全く関係ないけど、すごくそれっぽいし。
一方で、空港をイメージしたビジュアルは「ラブライブ!サンシャイン!!」のものだけでした。
また、グッズストアの入口には鳥居、成田アニメロードの奥には絵馬コーナーがあったりと和風な雰囲気がありました。
さらに、ターミナルの1階に降りると、そこにも成田アニメロードの出張所的な感じで、「名探偵コナン」の壁画ビジュアルが。
グッズストア
メインのグッズストアはそれなりに広かったです。当然ですが、外国人が多かったです。
「ラブライブサンシャイン」と「テニスの王子様」は空港デザインのグッズも置いてありました。
「ところざわサクラタウン」のキャラクターマンホールのグッズや、MF文庫J夏の学園祭のグッズが売っていたりと、ところざわサクラタウンの「ダヴィンチストア」と同様にKADOKAWAストア限定グッズっぽい商品が実店舗販売されてました。
アニメ聖地88 零番札所
そして、ここに来た一番の目的であるアニメ聖地88の0番札所です。
ブースの壁面のビジュアルは2022年版でしたが、手前のパネルやご自由にお持ちください。の聖地マップは既に3月に発表された2023年版のものでした。
カフェ&レストラン
グッズストアに隣接してカフェとレストランがあるはずでしたが、2022年から休業中。
カフェスペースには2022年12月に行われた「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」展示イベントで使われたパネルが置かれていました。
オープン祝い色紙
グッズストアにはKADOKAWA各誌で連載、各レーベルで刊行している作家やイラストレーターによる成田アニメデッキのオープンを祝した色紙が飾られていました。閉店告知後にこれを見せつけられるのはなんとも言えない気持ちになるけれど、とにかく豪華。
感想
実際行ってみると、そんな悪くない施設だとは思いました。ターミナル内には小さめだけどポケモンセンターがあったし、こういうキャラクターストア自体がダメなわけではない気がするし、閉店するのが惜しい。
ただ一点、立地が悪い。ポケセンをはじめ、飲食店や土産物屋の多くはターミナル4階に集まっていて、そっちの方は結構人が多いように見えました。
しかし、成田アニメデッキのある2階を見渡すと人通りは少なく、さらにその一番奥のところに成田アニメデッキは位置していて、立地で敗北している感が否めませんでした。立地さえ良かったらどうなっていたのか…とつい思ってしまいました。KADOKAWAのインバウンド戦略はかなり辛いところがあるようですが、個人的にはおもしろいと思っているので、頑張って欲しいな~と思っているとこです。
Tags: