「2次元と3次元が重なる地平で、今巡り合う」
「花咲くいろは」聖地巡礼⑥ 第11回ぼんぼり祭り編
『花咲くいろは』聖地巡礼、いよいよ「ぼんぼり祭り」の本番を振り返っていきます。
第11回湯涌ぼんぼり祭り
日も暮れて18時、ついにぼんぼり祭りが開式となりました。
ぼんぼり祭りの内容としては、「花咲くいろは フィルムコンサート」の告知映像やP.A.WORKSの新作「駒田蒸留へようこそ」の予告映像が流されたり、主題歌を担当したきみコさんによる歌唱奉納、P.A.WORKS代表など関係者による挨拶などが行われました。
そして、神送り行列。厳粛な雰囲気の中で儀式を執り行った後に、稲荷神社から下りてくる様子は、まさにアニメ26話の本家「ぼんぼり祭り」の描写を再現したような光景でした。
さらに、ぼんぼりを携えた少年やのぞみ札を入れた木箱を抱えている様子も、まさにアニメと同じ形式でした。
続いて玉泉湖へ場所を移し、お祭りの参加に特別な入場券を持っている人のみが観覧することができる「お焚き上げの儀」が行われました。
そして、「ぼんぼり祭り」閉式後の稲荷神社。雨に濡れた感じとぼんぼりの明かりでいっそう雰囲気が出ていました。
最後には花火も上がっていました。これは本家のアニメの「ぼんぼり祭り」にはない要素です。また、個人的に何の花火だろう?と思っていた第10回ぼんぼり祭りのキービジュアルに描かれていた花火というのも、この花火のことのようでした。
お祭りの最後はやはり花火で締めくくるというのは、ある意味で一つの儀式の形式めいたものということなのでしょうか。
そんなこんなで湯涌温泉もとい湯乃鷺温泉、そして『花咲くいろは』の世界に別れを告げて、「ぼんぼり祭り記念乗車券」復路切符で金沢駅へと帰っていくのでした。
総括・感想
当日も思ったことなのですが、改めて振り返ってみると、やはりこの「ぼんぼり祭り」というアニメに由来するお祭りが現実のものになったというだけでも驚きなのに、それが1300年以上もの歴史ある温泉の中で11年も続く一つの伝統となったということには感嘆しかないものでした。そして、さらに参加者の少なくない数が『花いろ』ファンである中で、放送から12年の時を経て、未だに3000人も集めるほどのお祭りであると思うと、ひしひしとそのすごさを実感させられるものでした。
ちなみに、私はぼんぼり祭りの3週間ほど前に『花咲くいろは』のアニメを見始め、お祭りの4日前に見終わったばかりの超にわかファンです。湯涌温泉1300年の歴史にも、『花咲くいろは』放送から12年にも全く及ばないぺーぺーです。
とはいえ、聖地巡礼を通じてアニメの世界を現実の世界において感じることに楽しみを見出している一人のアニメファン、聖地巡礼ファンとして、アニメの世界に固有だったお祭りを現実世界のものとして体験することができた今回の「ぼんぼり祭り」はとても貴重な体験となりました。
そして、私も来年の春に入社する会社で「こういったアニメの聖地施策を実現させたい」と思っている中で、今回の経験は一つのヒントになるものでもあるし、さらに今回の聖地巡礼を通じて「夢を叶えたい!輝きたい!」と駆け抜けた緒花ちゃんの足跡を追いかけた中で、私自身も「遠くない未来でこの夢を実現させてみる!」と決意を固めることができるきっかけになるものでもありました。
しかし、そんなことを思うと、なおさらのぞみ札を持ち帰らずに、ちゃんと「アニメの宣伝Pになりたい!」って書いた上でお焚き上げしてもらうべきだったね…という念が残ってしまう…。
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