SF
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「僕愛・君愛」─僕/君がどこにいても想い続ける─ 感想と考察
ハヤカワ文庫原作らしく本格的なSFという印象が強く残ったロマンスだった。 特に「君愛」はSF世界の上で繰り広げられるロマンスで、「僕愛」はロマンスの描写も含めてSF世界を表現しているという印象だった。それぞれをSFとロマンスどちらなのかと言い切ってしまえば、「君愛」はロマンスで「僕愛」はSFだった。…
©2022「僕愛」「君愛」製作委員会「PSYCHO-PASS 1期」─自分を生きる責任─ 感想と考察
平和で穏やかな日常や最適化された生活という普段の努力なしには手にできないものを当たり前の産物だと思い込んだ社会、それはシビュラシステムという神に与えられものであり、決して人類の社会ではない。 何が必要で、何が不要なのか。自分が何を成せばいいのか、誰が社会を害し得るのか。そんな煩わしいことを考えなくて…
©サイコパス製作委員会「旧劇 エヴァンゲリオン」─ユメのセカイからの覚醒─ 感想と考察
第25話「Air」は、 素直に良かった。最後の敵は同じ人類で、NERVは人類のために使徒を殺すことを知っていても人を殺すことは知らない。全て裏切られて、それでも抗うNERVや過去の呪縛から解き放たれたアスカの勇姿にアツくなった。ミサトがシンジを大人にして送り出す場面、そして事切れる場面には胸熱くさせ…
「サカサマのパテマ」─逆さまなキミの世界を知りたい─ 感想と考察
何の頼りもなく一歩踏み外せば恐怖に吸い込まれていく世界でパテマはエイジと出会った。二人ともお互いの窮屈で小さな世界から飛び出してみたかった。だから、何が待つのか分からない未知の大空へと二人は飛び込む/飛び立つ。 サカサマだから合わさるピース サカサマの世界に頼れる足場は何もなくて、手を差し伸べてくれ…
「イヴの時間」─信じれば、無機質な身体に宿る愛も本物になる─ 感想と考察
人間とアンドロイド。 存在の境界を越えて思いの通じ合う場所で、切なさと冷たさの裏に愛情を見つける物語。 アンドロイドが高度に発達した社会。 それは人間の潜在的な恐怖と忌避が、倫理の下に人とアンドロイドを分断する世界。 アンドロイドが人間に置き換わったりしないか、そもそも人が作り出して使役するモノが人…
「EUREKA/エウレカセブン ハイエボリューション」─少女は愛を知り、母に、そして神になる─ 感想と考察
これは家族を知らないたった一人だったエウレカが、同じエウレカであるアイリスと出会い、身を共にする中で親と子の愛に通じるものを知り、大切なものを得るまでの物語。 最初は愛情どころか愛想すら知らずアイリスの子どもの心を解することができなかったエウレカはもう見ていられないくらいだった。だけど、アイリスにと…