歴史
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「ストレンヂア 無皇刃譚」─自由こそ、男の生き様─ 感想と考察
流れ者《Stranger》 この物語の核になるのは、「自由」と「縛り」なんだと思う。特に印象的だったのは、仔太郎と温泉に浸かる際に語った名無しの「士官の頃より、今は自由」という言葉。 そもそも赤髪だったり難破船から拾われたりと、外の国にその出自が伺い知れる名無しは、どこにも固定化された居場所がないと…
©BONES/ストレンヂア製作委員会2007「百日紅〜Miss HOKUSAI〜」─見えざる世界こそ、人の世なり─ 感想と考察
江戸に生きる葛飾北斎とその娘・お栄たち絵師の姿を通じて描かれた物語には、「見えざるものを見る、感じ取る」という迷信のような価値観が映し出されていた。 江戸に潜む、見えざる世界 その「見えざるものを見る」というのは、浮世絵師として必要な素養であることもちろん、目の見えないお猶が触れて嗅いで聞いくことで…
©2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会「犬王」─魂の叫びは、友有の存在証明─ 感想と考察
今は昔、奪われて失われた者たちの物語 犬王と友有は無念のうちに終えた平家の物語を歌うことで、彼らの存在を再び世に示し成仏させていった。 そして、足利義満によって亡き者にされた友有と自らを封じざるを得なかった犬王。この歴史の上からその存在をかき消され、忘れ去られてしまった2人が確かに存在し一世を風靡し…