ミュージカル
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「心が叫びたがってるんだ。」─交わした言葉は、私を新たな世界へ連れて行く─ 感想と考察
口を閉ざした、心を閉ざした少女 お喋りな女の子・成瀬順はある日、父親が知らない女とラブホテルから出てくる光景をそうとは知らずに母親に喋ってしまう。そこから始まるのは、当然家族の崩壊。 そして、順は母親からも父親からも「もう喋るな」「お前のせいだ」と言われる。それはお口にチャックで、お喋りを封印されて…
©KOKOSAKE PROJECT「ワールドダイスター」─ここなと静香の絆、その裏側に見える意味─感想と考察
ワールドダイスターの物語 この『ワールドダイスター』は、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」や「かげきしょうじょ!!」と同じように、舞台演劇に熱を注ぐ少女たちの物語である。 だが、『ワールドダイスター』は「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のほどに高度なファンタジーや抽象的な世界観ではなく、かといっ…
©Sirius/Project WDS「ルミナスウィッチーズ」─歌で、世界も想いも繋ぐ─ 感想と考察
「人と人との繋がりこそが力をくれる」ということを深く深く感じた。そして、1話から12話までのエピソードが一繋ぎに繋がった時、ルミナスウィッチーズたちの成長と旅路がいっそう輝きを放っていた。 同じ空の下、どこまでも越えて繋がる想い この物語は常に「遠い距離を越えて繋がる想い」を描いていた。特にセンチメ…
©2021 島田フミカネ・KADOKAWA/連盟空軍航空魔法音楽隊「犬王」─魂の叫びは、友有の存在証明─ 感想と考察
今は昔、奪われて失われた者たちの物語 犬王と友有は無念のうちに終えた平家の物語を歌うことで、彼らの存在を再び世に示し成仏させていった。 そして、足利義満によって亡き者にされた友有と自らを封じざるを得なかった犬王。この歴史の上からその存在をかき消され、忘れ去られてしまった2人が確かに存在し一世を風靡し…
「劇場版マクロスΔ絶対LIVE」─絶対諦めない、絶対の歌い様─ 感想と考察
どんな困難が立ちはだかっても、自分の生き方を諦めたくない。全力で生きて、全力で誰かを守る歌を、誰かを愛する歌を刻み付けたい。 林檎の花のように彼女に残された時間は短いけれど、その中で悔いのないように最高に幸せだったって言えるようにめいいっぱい咲き誇りたいってフレイアの叫びが胸に響いた。 林檎の花は一…
「マクロスΔ激情のワルキューレ」─本編を越えた"激情版"総集編─ 感想と考察
魂込めて歌う激情 歌を歌いたい、歌うことが生きる意味。 存在証明的なこの激情を絶唱して、立ちはだかる壁にぶつけていくワルキューレの姿が単純だけど熱くて胸に響いた。 そして、メッサーが命がけでワルキューレを守る姿やワルキューレたちが歌で届けてくれる魂や覚悟は、言葉にならないそのままの想いが伝わってきて…
「マクロスΔ」─魅惑のコズミックSFミュージカル─ 感想と考察
クソじゃないアニメ Advent Calendar 2021の7日目は、音に聞く限りではシリーズ前作との比較もあってかイマイチと聞くことが多いマクロスΔです。曲とか圧倒的に良いのになぜ…。 マクロスの魅力といえば歌、その中でもマクロスΔにはワルキューレという歌の女神がいる。 正直言うと…
「アイの歌声を聴かせて」─その純粋さを守りたい─ 感想と考察
子どもには自分に対して素直に純粋になれば、あなたは幸せになれると歌う。 大人には他人に対して真っ直ぐな視線を向けられれば、みんなの世界が幸せになると歌う。 純粋色に染めて 実証実験のため送られた先の学校で、シオンのAIとしての融通の効かなさは浮いた言動となって目に映る。だけど、同時にシオンのその純粋…