バトルアクション
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「86-エイティシックス-」─孤独の自己犠牲と自己嫌悪─ 感想と考察
虐げられし者の倫理 満ち足りた者からの慈悲はエイティシックスの倫理観や信念には受け入れられないというジレンマに苛まされ続ける物語だった。 誰かの犠牲の上に立ちながら銃後でのうのうと生きて、最前線での無数の死に無自覚でいることを許せないエイティシックスたちの正義もわかる。わかるけれど、その信念に完全に…
「SAO オーディナル・スケール」─彼女の歌声は永遠に刻まれる─ 感想と考察
SAO事件から4年を経た2026年、人々の間ではARに特化した新たな次世代ウェアラブル・マルチデバイス≪オーグマー≫とが人気を得ていた。 ≪ナーヴギア≫の後継デバイスの位置を継ぐ≪オーグマー≫とその専用ARMMO RPG≪オーディナル・スケール≫にはかつて多くの人の命を奪ったデスゲーム、SAO≪ソー…
「シュヴァルツェスマーケン」─絶望の闇、歪んだ現実、そして希望の道─ 感想と考察
BETA、西側諸国加えて国内にも対立を抱え、秘密警察〈シュタージ〉の監視下で家族すら信じられない絶望の東ドイツを舞台とした物語。それぞれの信念や思惑、互いの正義が交錯する暗闇の中で一筋の希望を追い続けるダークファンタジー戦記。 マヴラヴオルタネイティブのスピンオフ作品らしく唐突な凄惨で衝撃的な展開が…
「ガルパン最終章 1話 2話 3話」感想と考察
せっかく映画館で最終章1,2,3話連続で鑑賞したので感想です。 相変わらず込み入った内容がある訳でもないけれど、戦車が走りまくって撃ち合いまくるだけで楽しいアニメ。 BC自由学園ならマリー様、知波単なら玉田と細見のコミカルな動きだったり、劇場版作画だからできるうさぎさんチームや河嶋弟妹や観戦ギャラリ…
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「劇場版レヴュースタァライト」─愛城華恋とは舞台少女”わたし”である─ 感想と考察
こんなにも見終わったときに前向きで熱い気持ちを胸に宿しながら号泣するような作品は今までになかったし今後もなかなかないだろうと思うので、その溢れる感情を少しでも言語化していつかの自分もまたこの感覚を思い出せたら、スタァライトを見た後に感想を求めてここまで迷い込んだ誰かも前向きな気持ちをスタァライトから…
「劇場版レヴュースタァライト」─ワイドスクリーン・バロックの意味─ 感想と考察
舞台少女たちを観劇するつもりで劇場に行ったら、自分も舞台に引っ張り出されていた。 圧倒的でエキセントリック、ゾクゾクさせるような映像の上に描かれた、空高くキラめく星を掴もうとする少女たちの過去の自分と決別し新しく生まれ変わる物語。 東京タワーを上り詰めた少女たちは、次はスカイツリーを目指すのである …
「ハーモニー」「虐殺器官」─伊藤計劃の物語─ 感想と考察
ハーモニー 生きることを絶対としたユートピア/ディストピアな世界観の中で善悪を生と死に表象した話だと思っていたら理性と野性の話だった。善か悪か、理性か感情かという二元的な突き詰め方で物語を終始描いていたように見えていたが、最後の場面では複合的な、あるいは感情に寄り添った結末のような印象があった。 生…
「アサルトリリィBOUQUET」についての覚書き
以下は第9話時点での情報であり、最新話放送に応じて内容の加筆、修正を行う予定。 ヒュージ ヒュージとは50年ほど前に世界中に突如出現した人類の敵であり、通常の生物がマギによって怪物化した存在。 一方でヒュージが何なのか不明であるとも述べられている。 なお、現在は暦から計算すると2052年であり、ヒュ…
「鬼滅の刃 無限列車編」 感想と考察
良くも悪くも手に汗を握らされる展開 下弦の壱の鬼のギミックを念入りに張り巡らせた戦闘は、あっけなく事果てたかと思ったら想像を越えていく戦い方を仕組んでいて、悪い意味でドキドキさせられつつもそれが楽しかった。 そういう意味では、無限列車編が無限列車だけで終わらなかった展開も想像と期待を越えていくもので…
「Fate/Zero」─残酷な騎士道と正義─ 感想と考察
聖杯戦争のことしか頭にないような人間ばかりの身内の争いのようでもあったFate/stay nightとは違って、Fate/Zeroは時計塔からの参戦者もいることで魔術師の世界の広大さを窺い知れたり、また現代兵器を用いた戦闘といった表の世界と裏の魔術の世界の交わりや、過去の英霊が現代世界に融け込むよう…