バトルアクション
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「ストレンヂア 無皇刃譚」─自由こそ、男の生き様─ 感想と考察
流れ者《Stranger》 この物語の核になるのは、「自由」と「縛り」なんだと思う。特に印象的だったのは、仔太郎と温泉に浸かる際に語った名無しの「士官の頃より、今は自由」という言葉。 そもそも赤髪だったり難破船から拾われたりと、外の国にその出自が伺い知れる名無しは、どこにも固定化された居場所がないと…
©BONES/ストレンヂア製作委員会2007「アークナイツ 2期 冬隠帰路」─正義と正義の殺し合い、貫くのは絶対的な正義─ 感想と考察 14~16話
第14話「征兆 Blooming」 グレースロートが問うロドスの正義 ファウストの死に寄せられるレユニオンたちの弔いに、グレースロートが思うのは「ロドスは何のために戦っているの?」という疑問。「感染者のために戦っているはずなのに、戦っているのも死んでいくのも感染者ばかり」という彼女の言葉は決して的外…
©2017 HYPERGRYPH「無職転生 2期」─ルディとシルフィを結び付けた恋心─ 感想と考察 第1クール
第0話「守護術師フィッツ」 降ってきたシルフィ。そして、わけもわからないままに告げられる故郷の消滅は、シルフィをたった一人何もないという孤独と頼れるものもない不安で覆っていた。 何よりも決定的だったのが、シルフィではなくフィッツとして名も姿も生まれ変わらなければならないことだったように思う。それは確…
©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生Ⅱ」製作委員会「ガルパン最終章 4話」─ミカvs澤梓、カリスマじゃない健気なリーダー像─ 感想と考察
次期リーダー・澤梓 いきなりエースのあんこうチームが撃破されてしまった大洗。だけど、みほを失っても大洗が崩れなかったのは、追い詰められてからの起死回生を狙う「あんこう割れ鍋作戦」を離脱した会長から引き継ぎ、さらにスナイパーのKV1追跡戦のために隊を二つに分ける英断を決めた澤ちゃんがいたからだった。 …
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「アークナイツ 2期 冬隠帰路」─アーミヤとチェンの正義、その意味とは─ 感想と考察 9~13話
第9話「序歌 Conspiracy」 チェルノボーグでの戦いにて、ミーシャを自らの手で殺せなかったことは、アーミヤの心に「自分は誰も救えない」という傷を残していた。そして、あの時ミーシャに手を下すことができたチェンと対比して、アーミヤは自分の正義はただ怒りや憎しみに動かされるままのものでしかなく、そ…
©2017 HYPERGRYPH「トップをねらえ2!」─人類を導く、ノノという星─ 感想と考察
#1 お姉さまと呼ばせてください! オタクコテコテな1話。 宇宙パイロットになりたいノノだけど、彼女の信じる努力と根性、そういうのは要らないとラルクに言われてしまう。でも、襲い来る宇宙怪獣をノノが両断する。 少しはトップレスに近づけたかな? #2 お姉さまなんかになりたくない トップレスがみんなを守…
©2003 GAINAX/TOP2委員会「グリッドマン ユニバース」─重なる世界が見せた真実とメタフィクション─ 感想と考察
この物語はすべての妄想への賛歌なんだと思う。 子どもっぽくて、夢想的で、ロマンチックで、非現実的なメタフィクション。 GRIDMANで人と繋がることを知り、DYNAZENONで自分を貫くことを知った僕たち人間は、今度は夢見ることを知る。 「グリッドマン物語」 それは霧のように消えてしまったあの2か月…
©円谷プロ ©2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会「SSSS.DYNAZENON」─不完全な僕たちの生き方ってなに?─ 感想と考察
どこか猜疑心に満ちた物語だったように思う。夢芽の姉に対する憶測、怪獣優生思想の一味との関わり、そしてこの物語の行く末というものの見えなさ。 自分の内側を裸にする でも、そういう疑いをはっきりと口にすることが、もやもやとした霧を払う答えだということを彼らは提示した。そうやって本音を出し合うことで一つに…
©円谷プロ ©2021 TRIGGER・雨宮哲/「DYNAZENON」製作委員会「SSSS.GRIDMAN」─甘くて不安定なアカネの世界の意味─ 感想と考察
不安定・青春エッセンス 新条アカネの心という狭いセカイの中で、彼女自身の存在がいっぱいいっぱいに肥大化していた。彼女の怒りやストレス、ナイーブさや未熟さ、自己中心さやわがままさといった自己と世界が分離できてないセカイの捉え方を、愛おしさたっぷりに言えば青春と呼び、はっきり言えば幼さとか子どもっぽさと…
©円谷プロ ©2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会「シン・仮面ライダー」─その強さ、何のため─ 感想と考察
その力が奪うもの、救うもの 本郷猛には大切な人を守れなかった過去がある。そして、彼は力を欲した末に人ならざる力を手に入れた。 改造人間となった彼がマスクを被れば、いとも簡単に人を殺めてしまう力がその手に宿る。その上、人を殺すことへの忌避感まで消え失せてしまう。しかし、それは本郷が求めた強さなのだろう…