ハイファンタジー
私を魅了する
の物語、もっと知りたい─-
「アークナイツ 2期 冬隠帰路」─正義と正義の殺し合い、貫くのは絶対的な正義─ 感想と考察 14~16話
第14話「征兆 Blooming」 グレースロートが問うロドスの正義 ファウストの死に寄せられるレユニオンたちの弔いに、グレースロートが思うのは「ロドスは何のために戦っているの?」という疑問。「感染者のために戦っているはずなのに、戦っているのも死んでいくのも感染者ばかり」という彼女の言葉は決して的外…
©2017 HYPERGRYPH「無職転生 2期」─ルディとシルフィを結び付けた恋心─ 感想と考察 第1クール
第0話「守護術師フィッツ」 降ってきたシルフィ。そして、わけもわからないままに告げられる故郷の消滅は、シルフィをたった一人何もないという孤独と頼れるものもない不安で覆っていた。 何よりも決定的だったのが、シルフィではなくフィッツとして名も姿も生まれ変わらなければならないことだったように思う。それは確…
©理不尽な孫の手/MFブックス/「無職転生Ⅱ」製作委員会「アークナイツ 2期 冬隠帰路」─アーミヤとチェンの正義、その意味とは─ 感想と考察 9~13話
第9話「序歌 Conspiracy」 チェルノボーグでの戦いにて、ミーシャを自らの手で殺せなかったことは、アーミヤの心に「自分は誰も救えない」という傷を残していた。そして、あの時ミーシャに手を下すことができたチェンと対比して、アーミヤは自分の正義はただ怒りや憎しみに動かされるままのものでしかなく、そ…
©2017 HYPERGRYPH「転生王女と天才令嬢の魔法革命」─認められないのは、彼女が好きだから─ 全話感想と考察
第1話「王女と令嬢の魔法革命」 魔法で空を飛びたいアニス。きっとその魔法への憧れは、王族なのに魔法が使えないからというだけではなく、彼女に眠る前世の記憶に基づいた魔法へのロマンの眼差しなのだと思う。 そして、疎まれ追放されて、頂点から蹴落とされた令嬢のユフィリア。その生真面目さ故に見放され、陥れられ…
©2023 鴉ぴえろ・きさらぎゆり/KADOKAWA/転天製作委員会「シュガーアップル・フェアリーテイル1期」─恋の果実は二つに割れる─ 感想と考察
少女と妖精の恋路 銀砂糖職人になるという夢を持った芯のある少女・アンと、それを澄ました表情で見つめる妖精・シャル。出会ってまもない頃のそんな二人は相容れない場面の多い関係だったが、それでも二人で旅を続ける中で、いつしか特別な絆が二人を繋ぐようになっていた。しかし、それでも人間と妖精という神話によって…
©2023 三川みり・あき/KADOKAWA/「シュガーアップル・フェアリーテイル」製作委員会「さよならの朝に約束の花をかざろう」─愛に導かれるマキアの人生─ 感想と考察
「愛」とは 愛には二つの種類があると思う。一つは純粋な真っ直ぐな愛、もう一つは嫉妬のような拗れた愛。 これは、そんな愛を確かめるための物語。 愛を紡ぐ一族 時間という経糸と人の生業という緯糸からヒビオルを織るイオルフ。彼らは別れの一族と呼ばれる。長命の彼らが一族の村を飛び出してしまえば、そこにはたく…
©PROJECT MAQUIA「アークナイツ 1期 黎明前奏」─それでも私は理想を語る─ 感想と考察
この物語は「理想を語ることは簡単でも現実にすることは果てしなく難しい。だけどそれを知ってなお、まだ理想を語る者は臆病なんかじゃない。現実という暗闇を希望の光で照らしていく者には確かな勇気を持っている」と、そんなことを語っているのだと私は思う。 重く暗い世界で生きる少女たち 重く残酷な世界に立ち向かわ…
©Hypergryph Studio Montagne/Yostar/Yostar Pictures「プリマドール」─機械の心にも宿る愛─ 感想と考察
まだ戦争の憎しみは燻り哀しみの涙の跡が残るものの平和で長閑な世界、人々は自律人形《オートマタ》と共に生きている。彼女たちは身体は機械だけど、人と同じように感情を持ち、時に喜んだり怒ったり哀しんだり楽しさをその心に感じながら暮らしている。 この物語で描かれる機械人形の日常や困難の道のりのいたるところに…
©VISUAL ARTS / Key / BAS・プリマドール製作委員会「SAO プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ」─アスナとミト、別れと新たな道─ 感想と考察
燻る彼女への想い 第二章が始まって早々にアスナさんがレイピアをモンスター、そしてプレイヤーキラーに奪われる展開にSAOにトラブルは付きものだなぁと改めて思うばかりだったけれど、この「冥き夕闇のスケルツォ」を一度見た後にこの顛末を思い出すと、また違った印象を感じる。 このレイピアは元はミトから貰ったフ…
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project「ディアルガVSパルキアVSダークライ」─その暗黒に秘められた想い─ 感想と考察
自分の居場所がなかったダークライにアリシアがここにいて良いんだよって言ってくれた。きっとダークライにとってはそれが初めて触れた優しさだった。そして、それ以来ダークライはアラモスタウンの庭園にひっそり住み着くようになって───── そして数十年後、神々の争いの狭間で街やアリシアの孫でよく似たアリスが巻…