アニメ
人生で大切なことは、いつも
が教えてくれた─-
「劇場版ヴァイエヴァ」─少佐と彼女の心の扉─ 感想と考察
舞台挨拶で監督が言っていたように、この映画はとても丁寧で緻密な作品で何回見ても新しい発見と感想があった。ここではそれらの考察?のような感想とはちょっと違う雑感を纏める。 この記事を書いた時点で3回この作品を見ているが、シリーズの積み重ねを経た上でのサプライズ的な展開が感動の増幅装置の1つでもあるので…
「劇場版ヴァイエヴァ」─描き、語る映像美─ 感想と考察
描き語るアニメ 今作で一番京アニすごい!というかもはや感服した部分に、絵によって描き出されるキャラクターの内なる心情があった。これを感じた場面はいくつかあったが、とりわけこれを感じたのはヴァイオレットとホッジンズがギルベルトの家に押しかけた場面だった。ここでギルベルトは会いたいというヴァイオレットを…
「Fate/Zero」─残酷な騎士道と正義─ 感想と考察
聖杯戦争のことしか頭にないような人間ばかりの身内の争いのようでもあったFate/stay nightとは違って、Fate/Zeroは時計塔からの参戦者もいることで魔術師の世界の広大さを窺い知れたり、また現代兵器を用いた戦闘といった表の世界と裏の魔術の世界の交わりや、過去の英霊が現代世界に融け込むよう…
©Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC「Fate/stay night Heaven's Feel」─正義と悪は誰にあるのか─ 感想と考察
善悪の所在 衛宮士郎は結果もたらされるものを以てして悪と判定するが、言峰綺礼は悪であれ元は善にも悪にも染まっておらず、悪でなれば周囲の環境にそうさせた責があると言う。人々が正しくありたいと悪を自らから排除して押し付けた産物であるアンリマユのことを考えると、この世全ての悪を背負った神は正しくありたいと…
©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC「聲の形」─他者理解の意味─ 感想と考察
他者理解 小学生だった将也たちには最初から悪意があったわけではないと思う。コミュニケーションが円滑に取れない人間にどうしたらいいのか、そもそも聴覚障害が何なのか小学生にはよく分からないだろうし、戸惑いしかないのだろうと思う。 聴覚障害のある人が自分の身近にいたことがないから分からないけれど、たぶん外…
「イエスタデイをうたって」感想と考察
愛とはなんぞや? 陸生と榀子と晴と浪の関係がぐるぐるした結果、陸生と榀子はくっついたけれどお互いの愛は思い込みだったとまた離れたけれど、過去の陸生の愛は思い込みではない本物だったと思う。 だけど、大学を卒業して時を経るうちに榀子が好きな自分という設定が陸生の中で先行していたのだと思う。それが陸生が心…