アニメ
人生で大切なことは、いつも
が教えてくれた─-
「TARI TARI」─笑ったり、悩んだり、泣いたりの青春群像劇─ 感想と考察
合唱部の5人が歌と共にたくさんの困難を乗り越えたり、はっちゃけて笑いあったり、時には高い壁の前に諦めてしまうこともあったけど、仲間と支えあってまた前を向いて歩き出したりな青春群像劇。 全13話のどれを取っても合唱部の5人の姿に具現化されたメッセージが込められていた。行く手を阻む困難に打ちのめされてし…
「きんいろモザイク Thank you!!」─さよならじゃなくて、ありがとう─ 感想と考察
修学旅行という最後の一番おっきな思い出作りから始まり、大学受験に目を向け、そして卒業へと至る物語。 とはいってもいつも通りなほのぼのした空気感に包まれた日常に変わりはなくて、その日常は良い意味であっけなく過ぎ去って。だって、実際の卒業までの1年間もそれまで通りの日常だし、そこにちょっぴり特別な感情は…
「はるかなレシーブ」─アツさ真っ盛りの水着スポ根アニメ─ 感想と考察
怒涛の全話水着回の、汗も滴る程にアツい真夏を突っ走るようなスポ根アニメ ビーチバレーの特徴の一つである二人のペアというところに焦点が当てられることの多いこの物語の、かけがえのないバディと共にビーチバレーに対する様々な葛藤を乗り越えていく姿はとても眩しくて、アツく、時に感動的だった。さらに、ペアとの絆…
「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」─誰かの幸せを願う魔法─ 感想と考察
オレも魔法信じてるから! 絵本のように優しいタッチで描かれた思いやりを説き、傲慢を戒める物語。 かつて人世に迷い込んだ魔法使いはたくさんの人の幸せを願って魔法を拡散させたが、人々はそれを自分の願いのために消費した。そして、それはやがて呪いとなり人々に災厄となって降りかかった。「自分のためのわがままな…
「ジョゼと虎と魚たち」─人魚姫と地上の楽園、あるいは現実郷─ 感想と考察
これは貝に閉じこもっていた人魚姫が、地上という楽園、そして奈落を知り、成長していく物語 水面の上で輝くそれは現実郷 その車椅子に、その足に縛り付けられていたジョゼは恒夫に背中を押されて、伸ばすその腕に手を添えられて輝き溢れる外の世界を知った。だけど、そこは現実郷であり、決して理想郷ではなかった。 そ…
「機動警察パトレイバー2」─欺瞞と空回りの社会─ 感想と考察
素直に警察vs自衛隊という構図や都市で繰り広げられる戦争という展開にはロマンとでも言うべき魅惑的なものがあった。「もう一度この国は戦後からやり直すことになる」という内戦の様相漂う日本への米軍の介入が迫った場面での台詞も然り。 蜃気楼の如し街、仮想的な「戦争」 テロリストに巧妙に踊らされた結果として仮…
「ハナヤマタ」─青春をぎこちなくも華々しく舞う5人の物語─ 感想と考察
輝きたい!ヒロインになりたい!と思う普通の女の子が金髪よさこい少女と出会い、仲間を集め、5人でよさこいを踊るというお話。 思春期特有の家族や友だちについてのナイーブな葛藤や悩みを乗り越えて、5人がだんだんと結束していく姿は瑞々しく輝いていた。 そして、よさこいステージに向けてという前に待ち受ける唐突…
「ガルパン最終章 1話 2話 3話」感想と考察
せっかく映画館で最終章1,2,3話連続で鑑賞したので感想です。 相変わらず込み入った内容がある訳でもないけれど、戦車が走りまくって撃ち合いまくるだけで楽しいアニメ。 BC自由学園ならマリー様、知波単なら玉田と細見のコミカルな動きだったり、劇場版作画だからできるうさぎさんチームや河嶋弟妹や観戦ギャラリ…
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「サイダーのように言葉が湧き上がる」─夏のノスタルジア─ 感想と考察
甘酸っぱくてもどかしい夏のノスタルジア 夏祭りで踊る音頭の音色に懐かしさに思わず泣き出してしまうキャラクターがいるが、この青春ロマンス物語とはこういうことなんだと思う。 思春期のうちの夏だったり恋というのは、この物語の中で大きな存在感を持つ俳句やレコードに象徴されるようにどこかノスタルジーに包まれた…
「聲の形」から考える自他との向き合い方 感想と考察
今回の感想及び咀嚼の仕方は自分でも非聴覚障害者や加害者として都合の良い受け止め方をしているのかなぁと思うところもあったけれど、自分のそういうところに正直にならないで目を逸らし続けていても何も得られないし、それこそ潔白を偽る自己保身的なことだと思ったので、前回見た時よりも想いのままに書き記す。 去年見…