アニメ
人生で大切なことは、いつも
が教えてくれた─-
「変好き」─変態ラブコメミステリーという暴力的なおもしろさ─ 感想と考察
クソじゃないアニメ Advent Calendar 2021の2日目です。 さて、本日紹介するのは『可愛ければ変態でも好きになってくれますか?』です。 どんなアニメか一言で表すと、**「下ネタとミステリーで殴りかかってくるアニメ」**です。 きっと意味が分からないとお思いでしょう。でも安心してくださ…
「響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」─本気にならないと手に入らないものがある─ 感想と考察
彼女は、実力のある者の肩を持つようで自分自身は実力主義以上に感情的な論理に身を埋めようとする。彼女は、久美子の調和的な振る舞いを気に食わなそうに見ているくせに自分を犠牲にして先輩である夏紀を立てようとする。 頑張った末に何も残らないどころか、それを否定するような傷を負っていた。本音を隠して、本気でい…
「アイの歌声を聴かせて」─その純粋さを守りたい─ 感想と考察
子どもには自分に対して素直に純粋になれば、あなたは幸せになれると歌う。 大人には他人に対して真っ直ぐな視線を向けられれば、みんなの世界が幸せになると歌う。 純粋色に染めて 実証実験のため送られた先の学校で、シオンのAIとしての融通の効かなさは浮いた言動となって目に映る。だけど、同時にシオンのその純粋…
「プリンセス・プリンシパルCH 2章」─ロリ皇女を泣かすノルマンディー公が許せない─ 感想と考察
メアリちゃん殿下をびびらせた挙げ句にトラウマを植え付けて泣かすなんて、ノルマンディー公ちょっと許せなさすぎるが!?憎き敵でありつつも冷淡かつハードボイルドな姿に好感もあったけれど、ロリを泣かすなんて見損ないました…。 それにしても、超幸薄そうなメアリちゃん殿下がかわいすぎた、守ってあげたい。 そして…
「シュヴァルツェスマーケン」─絶望の闇、歪んだ現実、そして希望の道─ 感想と考察
BETA、西側諸国加えて国内にも対立を抱え、秘密警察〈シュタージ〉の監視下で家族すら信じられない絶望の東ドイツを舞台とした物語。それぞれの信念や思惑、互いの正義が交錯する暗闇の中で一筋の希望を追い続けるダークファンタジー戦記。 マヴラヴオルタネイティブのスピンオフ作品らしく唐突な凄惨で衝撃的な展開が…
「岬のマヨイガ」─優しさと暖かさに満ちた日常の再生─ 感想と考察
悲しいことが起きて、そのキズが癒えきらなくても時間の経過と共に日常は再びやって来る。その新しい日常の中で不意にキズが痛むことはあるけれど、確かに優しさと暖かさが満ちていた。 一度壊れてしまった日常は細々としたものだけれど、色々な人が身を寄せ合って再び日常を歩み始めている。家族を失ってひとりぼっちだっ…
「結城友奈は勇者である2期」─私も勇者になれたら─ 感想と考察
鷲尾須美の章 日常と絶望のコントラストを決定的に見せつけられた。 楽しい日常は突然に終わり、友だちは呆気なく死んでしまって…。その死を大赦や大人たちは名誉と言うけれどただ虚しいだけで、小学生の女の子一人救えやしないで本当に何が神様なんだよと叫びたくなる。 そして、子どもたちは最後の決戦…
©2017 Project 2H「ぼくたちのリメイク」─忘れていたのはキラめきと熱量─ 感想と考察
10年前に戻ってやり直す、熱を帯びて輝いていた頃 10年前にタイムスリップした恭也は、若かりし10年後プラチナ世代と呼ばれる憧れのクリエイターたちと共に夢への道を歩む。 だけど、夢の前にはたくさんの現実という試練が立ちはだかる。10年後の未来でのクリエイターの現場を知っている恭也は、時には妥協をしな…
「結城友奈は勇者である 1期」─日常ならざる日常と勇者が頑張れる理由─ 感想と考察
日常を守るため戦う者、それが勇者 ある日突然、世界の守護者である神樹様を守るために大赦からバーテックスという敵と戦うお役目を与えられたのはいたいけな少女たちで、彼女たちは日常の世界を守るために身を投じる。 彼女たちのお役目である戦いは確かにシリアスな雰囲気を纏うものだが、その裏では和やかな女子中学生…
©2014 Project 2H「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」─もはや我々は人間ではない─ 感想と考察
人間を人間足らしめるものとは、自分を自分足らしめるものとは。 本来肉体から切り離すことのできない囚われの魂を解放することができたらどうなるのか。 この『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』はゴーストが殻から解放されたところで終わり明確な答えは定まらないが、その個体や種を制限する殻に…