吉田玲子
いつだって最高を生み出す
を、もっと深く─-
「ガルパン最終章 4話」─ミカvs澤梓、カリスマじゃない健気なリーダー像─ 感想と考察
次期リーダー・澤梓 いきなりエースのあんこうチームが撃破されてしまった大洗。だけど、みほを失っても大洗が崩れなかったのは、追い詰められてからの起死回生を狙う「あんこう割れ鍋作戦」を離脱した会長から引き継ぎ、さらにスナイパーのKV1追跡戦のために隊を二つに分ける英断を決めた澤ちゃんがいたからだった。 …
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「であいもん」─あなたがいるから、私は涙を流せる─ 感想と考察
自分の居場所に気づく物語 自分の居場所に「気付く」ことと「見つける」ことは似ているようで異なることだと思う。一果は幼い頃に父親に半ば捨てられた形で緑松に預けられた。緑松ではみんな暖かく迎え入れてくれたし、みんな娘や孫のように接してくれる。だけど、本当は緑松は縁もゆかりもない場所で、一果にとってはやっ…
©RIN ASANO/緑松「平家物語 第2話」─現世への執着─ 感想と考察
娑婆の栄華は夢のゆめ 不確定な未来の中で確かなものは「盛者必衰」の運命だけということにまとまるような回。 だけど、それも見方次第。悟りを得れば違う答えが見える様な気もした。 そもそも、びわはこの世に明るい未来がないことを知っていたのだ。清盛を「ギラギラしたやつ」となじりながら、先の行く末の不確かさや…
「リズと青い鳥」─二人の関係を支えるモノの正体─ 感想と考察
「みぞれのオーボエが好き」 二人の想いが通じ合った瞬間に頬を伝った熱い一滴より澄んだものを私は知らない。 累計4回目の鑑賞にしてようやくこの物語が何なのか分かったような気がした。 「ただあなたが隣にいてくれることがどれだけ私にとって大切なのかということ。」 「何もなかった私にあなたが何もかもをくれた…
「フラ・フラダンス」─ひまわりの絆のエール─ 感想と考察
まず、笑えるとこがいっぱい。 ダメダメで残念なフラダンサー1年生たちの天然もドジもやらかしも日常のコミカルさがあって、思わず声が出てしまいそうな場面がいくつもあった。 それでも彼女たちは一人前のフラダンサーになるため奮起していて、そして様々な困難にぶつかる。がんばってがんばってもみんなに追いつけない…
「岬のマヨイガ」─優しさと暖かさに満ちた日常の再生─ 感想と考察
悲しいことが起きて、そのキズが癒えきらなくても時間の経過と共に日常は再びやって来る。その新しい日常の中で不意にキズが痛むことはあるけれど、確かに優しさと暖かさが満ちていた。 一度壊れてしまった日常は細々としたものだけれど、色々な人が身を寄せ合って再び日常を歩み始めている。家族を失ってひとりぼっちだっ…
「ハナヤマタ」─青春をぎこちなくも華々しく舞う5人の物語─ 感想と考察
輝きたい!ヒロインになりたい!と思う普通の女の子が金髪よさこい少女と出会い、仲間を集め、5人でよさこいを踊るというお話。 思春期特有の家族や友だちについてのナイーブな葛藤や悩みを乗り越えて、5人がだんだんと結束していく姿は瑞々しく輝いていた。 そして、よさこいステージに向けてという前に待ち受ける唐突…
「ガルパン最終章 1話 2話 3話」感想と考察
せっかく映画館で最終章1,2,3話連続で鑑賞したので感想です。 相変わらず込み入った内容がある訳でもないけれど、戦車が走りまくって撃ち合いまくるだけで楽しいアニメ。 BC自由学園ならマリー様、知波単なら玉田と細見のコミカルな動きだったり、劇場版作画だからできるうさぎさんチームや河嶋弟妹や観戦ギャラリ…
©GIRLS und PANZER Finale Projekt「聲の形」から考える自他との向き合い方 感想と考察
今回の感想及び咀嚼の仕方は自分でも非聴覚障害者や加害者として都合の良い受け止め方をしているのかなぁと思うところもあったけれど、自分のそういうところに正直にならないで目を逸らし続けていても何も得られないし、それこそ潔白を偽る自己保身的なことだと思ったので、前回見た時よりも想いのままに書き記す。 去年見…
「ひぐらしのなく頃に」「ウィッチクラフトワークス」「放課後のプレアデス」感想と考察
ひぐらしのなく頃に 今秋から放送開始した「ひぐらしのなく頃に(新)」がリメイクでなく新ルート「ひぐらしのなく頃に 業」と分かり、どうやら過去作を履修しておく必要がありそうだったので無印と解を見た。 ジャンルとしてはホラーサスペンスといったところなのだろうが、この作品では序盤がホラーが前面にあって、徐…